ジニ係数は社会における所得分配の不平等さを示す指標で、0に近いほど格差が少ない状態となります。だいたい0.4(40%)以上だと警戒ライン、0.6(60%)以上は危険ラインとされます。1億総中流大国の日本は30%台なかばなので所得格差は小さく平等な国といえます。
米英日仏の上位10%の平均所得比率グラフです。ただ最近の日本は、所得格差が叫ばれるようになったように近年上昇傾向にありました。それに対しフランスの所得格差は横ばいです。
◆
フランスの所得格差とRMI※PDF
フランスの可処分所得における所得格差は、 日本よりも小さく、ヨーロッパの中でも中程度の所に位置している。
1970年以降、高位所得層と下位所得層との格差、被用者世帯と年金受給者世帯との所得格差は縮まっている。
これは、
市場で分配される一次所得を税と社会保障制度を通じて再分配する社会移転の成果であり、 とりわけ貧困層に対しては
一次所得以上の所得補填が行われている。その制度の1つに参入最低所得 (RMI) があり…
◆
積極的連帯所得手当(RSA)受給者が増加(フランス:2011年1月)[労働政策研究・研修機構]
日本の生活保護制度に相当する積極的連帯手当(RSA :revenu de solidarité active) は、社会参入最低所得手当(RMI:Revenu Minimum d'Insertion)を中心とした社会扶助制度を改編したもので、2009年6月1日からフランス全土で実施されている。
フランスは日本よりも社会保険料などの国民負担率は重い分、富の再分配機能が働き所得格差は日本よりも広がりにくくなっているわけですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿